■岡山の組幹部射殺事件、神戸山口組では報復禁止を緊急指令か
伊勢志摩サミットが明けた5月の最終日、岡山県岡山市で銃声があがった。凶弾に倒れたのは、神戸山口組で舎弟頭を務める池田孝志組長率いる池田組の幹部、高木昇氏こと高木忠若頭だった。
神戸山口組では発足当時に設立された「幹事」(現在は廃止されている)の要職にあった幹部である。
今回の事件そのものは一斉に各メディアで報じられたが、現段階でもその詳細については我々取材班を含め捜査当局に至るまで、不明か、憶測の域を出ない程度のものでしかない。
逆にいえば、犯人グループは、それだけ入念に事を起こしたともいえるわけで、おそらくは伊勢志摩サミットが開催されている期間中から高木若頭の周辺を探り続けていたのだろう。
サミットが閉会し、一気に不穏な空気が漂い始めた。……続きは…