衝撃実話!女が男を刺した理由 -第⑪話‐ 『目の前には血の海...ついに私はYを刺した!』
■意識がなくなり、気が付くと目の前は血の海だった...
「今日はちゃんと指輪付けててやったぞ!」
その日、Yは仕事から帰って来るなり怒り気味にそう叫ぶと指輪を外してシャワーに直行して行った。
私はすかさずYの着替えを用意し、夕食の準備に掛かる。
しかし、シャワーから上がったYは、私を一瞥すると「メシ食わねぇからな」吐き捨てるように言い、奥の部屋でパソコンに向かい始めた。
一体何に対して機嫌が悪いのかも分からず、夕食の支度をやめ、仕方なくYの為に買ってきたビールを1人で飲みながら、台所からYを見つめていると、あることに気付いた。
ついさっき怒鳴っていた事をすっかり忘れたのか、Yは指輪をしていなかったのだ。
「もうシャワー終わったのに何で指輪しないの?喧嘩しても外さないって約束したし、今迄何回も破ってきてるじゃん...。私には誓約書や離婚届まで書かせておいて、自分は約束破るの!?」
しかし、Yは黙ったまま振り向きもしない。
「ねぇ、無視しないでよ。聞こえてるでしょ?私にばっかり約束させないで自分も守ってよ。ちゃんと指輪付けてよ...」
そうYの背中に何度か語り掛けると 「うるせぇ!!今は付ける気になんねぇんだよ!!」と更に怒り出した。