衝撃実話!女が男を刺した理由 -第⑫話‐ 『罪名は殺人未遂...留置所の冷たい壁が私を阻む』
■事件後、移送された留置所の中で広がって行く不安...
警察署に着いても、私の記憶はまだ途切れ途切れだったが、調書取ろうとしてたのは分かった。
調書の最中、度々発作のよう「旦那は大丈夫なんですか!?どうなってるんですか!?」と、叫び出し、その都度「落ち付きなさい!今、病院向かってるから」「病院で治療中だから」と諭されたのをおぼろげに覚えている。
調書を取り終え、写真や指紋採取も終えると、すっかり夜も深い時間になっていた。
しかし、未だ気持ちの安定しない私は精神科のある救急病院に連れて行かれ、そこで処方箋をもらうと、そのまま留置所に移送されることになる。
留置所に着くと、下着やTシャツ、トレーナー、靴下、歯ブラシ、タオル、ハンカチ、官チリ(ティッシュ)、石鹸、歯みがき粉等が支給され、着ている服を全て脱いで着替えるように指示され、それが済むと、すぐ寝るように言われたが起床までたった3時間しかない。私は暗闇の中、再び現実から逃げ出そうしたが、留置所の冷たい壁がそれを阻み許してはくれなかった。