衝突の火種くすぶる福岡中洲
六代目山口組有力団体の下部組織と浪川会系武闘派組織の衝突危機は、浪川会系総長が起訴されたことで幕引きを迎えたように見えたが、いぜんとして危険な状態であることを暗示するかのような一枚の破門状が関係者に送付されたという。
捜査関係者が明らかにしたところでは、その回状は六代目山口組有力三次団体から回されたもので、回状で名指しされた人物こそ、浪川会系とのトラブルで陣頭指揮を執っていた人物だったということである。
「六代目山口組有力団体の下部組織であるH組には、副組長職のイスが二つあったようだ。1人は事件後に出頭した人物で、もう1人の人物が現場指揮を執っていた人物と我々は見ている。この人物が今回、破門にされたようだが、この処分は浪川会のU総長が起訴されたことが原因ではないかと言われている」(捜査関係者)
この捜査関係者によれば、両組織の緊張がたかまっていた一時期、中洲の街からはH組の息がかかった黒服(キャッチ)が一斉に姿を消していた。だが、U総長が逮捕されるやいなや、黒服たちは舞い戻っていたのだという。
それに納得いかなかったのが、U総長が率いる浪川会の下部組織だったのではないか、と捜査関係者は見ている。……続きは…