前回、アダルトグッズの王様「オナホール」の文化には動きがあり、それは「安く品質はそれなり」という中国産から、「価格は高くなるが、高品質を追求した純国産」に変えていこう、というものだった。という話をした。
去年終わり~今年に入ってから、それまで中国産がほとんどだった、という状況から、円高是正によるスケールメリット低下、国家間緊張により中国の工場労働者が日本製品へ攻撃的になり始めたこと等から、中国ばなれが起き、日本の地方工場のプラスチック工場が、世間の目から隠れて、オナホールを作るようになっているのである。
今回は、その実態について取材したものを書いていこう。
潜入日本のオナホ工場
その工場があったのは、西関東の人口は5万人もいない小さな市、その奥にある山への入り口の水も空気も清らかな場所だ。畑が広がる風景の中、その「国産オナホ工場」はあった――しかし、最新のアダルトグッズの工場、という言葉のイメージからは遠い、トタンが外壁に貼られた、昭和時代からあるのだろうと思われるくすんだ建物で、こちらが生産場所。そしてそこによりそうにように、こちらは最近できたのであろう、プレハブの建物が仕上げ場所だった。
その中で繰り広げられているのも、ほとんどが手作業だ。工場の中に入ると、....続きは