「また、高山組かいな」
我々の取材に対して、ある関係者は開口一番、こう口を開いた。
山口組直系組織だった近松組(本部/長野県長野市 2005年、近松博好組長の引退に伴い解散)解散後、旧近松組勢力を中心に結成された示道会。弘道会に参画してからは弘道会若頭補佐、綱紀総括委員長などといった要職を歴任し、弘道会長野勢の中核組織とも目されていた。
そんな示道会だったが今年2月、組長、若頭がいきなり消息を絶ってしまったこともあり(一説には「インターネットの風評を弘道会本部に咎められた」とも言われているが詳細は不明)、衰退を余儀なくされていた格好だったのだが、このたび高山組長野支部として、再起を図ることとなったという。
旧近松組の本部事務所をそのまま使用し、弘道会参画後もすぐに重職に抜擢されるなど、直系組織並みの存在感を示していた示道会だっただけに、この一報は「分裂が生み出した悲劇」として、瞬く間に業界関係者のあいだを駆け抜けていった。……続きは…