「日本共産党」は1922年に結成された歴史ある政党であり、現在、民主党に次ぐ勢力の野党である。昨今の国会では、与党自民党と共産党の議員は激しく闘っている。「安倍政権は憲法違反の"戦争法制"を強行採決した」と厳しく批判している。「安保法制は、アメリカの戦争に自衛隊が武力を持って参加する戦争法案だ」と怒っているのだ。当然、大きな組織なので、党の規則もそれなりに厳しいだろうと思っていたのだが、驚くべき男がいた。腕章を付けた選挙スタッフなのにも関わらず、パンクス風の青年である。名前はケンケン(32歳 派遣社員)。うさん臭すぎる見た目なのに、日本共産党の党員である。何なんだこの男は......。というわけで、そのケンケン氏にインタビューをさせていただいた。(山口祐二郎)
日本共産党の党章
■傍聴すると、わかることがある
──(山口)ケンケンさんはいつから共産党の活動を始めたかを聞きたいです。ケンケンさんは共産党の党員ですよね。いつから、どんなきっかけでなったのですか?
ケンケン 僕は親が熱心な共産党の党員なんです。なので、その関係で小さい頃からですね。でも、本格的に活動し始めたのは2013年。2年前ぐらいからですね。
──どんな活動をしてきたのか、くわしく教えていただけますか。
ケンケン 共産党のものをはじめ、色々な勉強会に参加しました。あと、都議会や区議会の傍聴ですね。議会ではいまだに女性差別があるんですよ。
──以前も東京都議会で自民党の議員が、女性議員に「早く結婚したほうがいいんじゃないか、産めないのか」と野次を飛ばしたことが問題になりましたね。
ケンケン そうなんです。ああいった大騒ぎになってニュースになることは少なくて、そういったことがよくあるんです。特に地方議会に多い気がします。女性差別は、明確なセクハラ(セクシャルハラスメント)で、許されないことだと思います。
──言論と理性の場である議会で、女性差別とか酷いですね。
ケンケン 議会の議論にも、与党の議員は全然集中していませんね。昨年の安保法制を通す、通さないの議論もそうでしたが、自・公は余裕たっぷりで、私語をしていて人の意見を聞く気も感じませんでした。これは最初から安保法制を通すという、安倍内閣の影響でしょうね。
──出来レースというやつですか。議会なのにそれはあんまりだ。
ケンケン 議会の傍聴みたいなことをしてきましたが、自分はやはり現場(デモ)が好きですね。街頭の活動では、最初の頃は原発反対や国防軍反対のデモに参加しました。それからは共産党の活動以外でも、自分が共感できる部分があれば行くようになりました。米軍基地反対、TPP反対など色々な活動に出ています。学習会や傍聴などより、表に出て活動をやりたいです。……続きは…